「発達障がいがあってもグループホームを利用できる?」「集団生活が苦手でも暮らせる?」「生活リズムや片付けが苦手だけれど大丈夫?」と不安を感じているご本人・ご家族もいるのではないでしょうか。

発達障がいのある方も、障がい者グループホーム(共同生活援助)を利用できます。

実際に名古屋市周辺で障がい者グループホームを運営する「たろちゃんち」では、自閉スペクトラム症(ASD)などの方の利用実績があり、発達障がいのある方についても、視覚的な説明や本人の得意・不得意に合わせた支援を行っています。

ただし、大切なのは「発達障がい」という診断名だけで暮らし方を決めないことです。同じ診断名でも、得意なこと、苦手なこと、生活の中で必要になる支援は一人ひとり異なります。

この記事では、発達障がいのある方がグループホームでどのような生活を送り、どんな支援を受けられるのか、たろちゃんちが大切にする自立支援とあわせて解説します。

発達障がいのある方もグループホームを利用できる?家族が感じる不安

発達障がいのある本人と家族がグループホームでの生活を相談する様子

発達障がいのある方のグループホームを探しているご家族からすると、「共同生活になじめるだろうか」「生活のルールを守れるだろうか」「本人の特性を理解してもらえるだろうか」といった不安があるかもしれません。

まず知っておきたいのは、発達障がいがあるという理由だけで、グループホームを利用できないわけではないということです。

たろちゃんちの公式FAQでも、発達障がいのある方は利用可能と案内しています。自閉スペクトラム症(自閉症・アスペルガー症候群、ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、限局性学習症(LD)などについて、本人の特性に応じた支援を行っています。

ただし、「発達障がい」という言葉だけで必要な支援を判断することはできません。

例えば、予定が急に変わると不安になりやすい方、言葉だけの説明では理解しづらい方、片付ける順番が分からなくなる方、時間管理が苦手な方、人との距離感やコミュニケーションに悩む方など、生活上の困りごとはさまざまです。

一方で、自分の身支度や食事、通勤・通所などは一人でできる方もいます。好きなことや得意なことに高い集中力を発揮する方もいるでしょう。

だからこそグループホーム選びでは、診断名だけを見るのではなく、**「本人が何を自分でできるのか」「どの場面で困るのか」「どのような伝え方なら分かりやすいのか」**まで確認することが重要です。

また、共同生活といっても、常に他の利用者と一緒に過ごさなければならないわけではありません。たろちゃんちには完全個室のホームもあり、自分の居室で落ち着いて過ごすことができます。例えば平和が丘では各利用者の個室が用意されています。

「発達障がいだから難しい」と最初から決めるのではなく、本人の特性や希望する生活を伝え、実際の環境を見ながら検討することが大切です。

発達障がいの特性に合わせる|たろちゃんちの生活支援

名古屋のグループホームで発達障がいの特性に合わせて生活を支援する様子 

発達障がいのある方が安心してグループホームで暮らすためには、本人の特性を理解したうえで、生活の中で困りやすい部分を具体的に考えることが重要です。

たろちゃんちでは、発達障がいのある方について、視覚的な説明などを取り入れながら、本人の得意・不得意に応じた支援を行っています。

例えば「部屋を片付けてください」と言われても、何から始めればよいのか分からない方がいます。その場合、「ゴミを捨てる」「洋服を収納する」「机の上を片付ける」というように作業を分けることで、取り組みやすくなることがあります。

生活リズムについても同じです。

起床、身支度、食事、日中活動への出発、帰宅、入浴、就寝など、毎日の流れを分かりやすくすることで、次に何をすればよいのか見通しを持ちやすくなる方もいます。

コミュニケーションについても、一律の対応ではありません。「曖昧な表現が分かりにくい」「一度に多くのことを伝えられると混乱する」「気持ちを言葉にするまで時間が必要」など、本人によって困り方は違います。

だからこそ、たろちゃんちでは障がい名ではなく、一人ひとりの生活を見ることを大切にします。

たろちゃんちには日常生活上の相談を受ける世話人や、必要な生活支援を行う生活支援員などが在籍しています。さらに全利用者を対象に管理者との面談の機会を設け、ホームでの困りごとや相談事を聞く取り組みも行っています。

大切なのは、本人が苦手なことを「できない」と評価して終わらせるのではなく、どんな環境や方法なら取り組みやすくなるのかを一緒に考えることです。

ご家族がこれまで行ってきた声かけや、本人が安心しやすい生活リズム、苦手な状況、得意なことなども重要な情報になります。

見学や相談の際には、「発達障がいがあります」と伝えるだけでなく、家庭での生活や困りごとまで具体的に伝えることで、グループホームで必要となる支援をより現実的に考えることができます。

「全部やってもらう」ではない|発達障がいのある方の自立を支える

発達障がいのある利用者がグループホームで生活動作に取り組む様子

発達障がいのある方の支援を考えるとき、たろちゃんちが大切にしているのが、**「できないことをすべて代わりに行う」のではなく、「できることを増やすために支える」**という考え方です。

自立というと、「何でも一人でできなければならない」と考えてしまうかもしれません。

しかし実際の生活では、必要なときに相談すること、人に助けを求めること、自分に合った方法を使うことも大切です。

例えば、洗濯がうまくできない場合でも、スタッフが毎回すべて代わりに行えばよいとは限りません。

「洗濯物を分ける」「洗濯機に入れる」「洗剤を量る」「ボタンを押す」「干す」「取り込む」「たたむ」という工程に分けてみると、自分でできる部分が見つかることがあります。

最初はスタッフと一緒に行う。慣れてきたら手順を見ながら自分で行う。分からなくなったところだけスタッフへ確認する。

掃除や身支度、時間管理についても同様です。

発達障がいの特性によって順番を整理することが苦手であれば、手順を分かりやすくする。予定を覚えておくことが難しければ、予定表など本人が確認しやすい方法を考える。コミュニケーションで困ったときには、スタッフと一緒に伝え方を考える。

このような毎日の小さな経験の積み重ねが、本人の「自分でできた」という経験につながります。

実際にたろちゃんちでは、グループホームで掃除や料理などを経験し、一人暮らしへ移行した利用者の声も公式サイトで紹介されています。

もちろん、すべての利用者が一人暮らしを目指さなければならないわけではありません。

「今の生活を安定させたい」「家族以外の人にも相談できるようになりたい」「仕事を続けながら安心して暮らしたい」など、目標は一人ひとり違ってよいものです。

たろちゃんちは、本人の状態と目標に合わせながら、その人らしい生活と自立を目指します。

発達障がいの特性があるからこそ、実際の環境を見て本人との相性を確かめることが重要です。たろちゃんちでは見学・相談を受け付けています。

発達障がいのある方が相談・見学して利用を始めるまで

発達障がいのある本人と家族が名古屋のグループホームを見学する様子

発達障がいのある方がグループホームを検討するときは、ホームページの情報だけで入居を決めるのではなく、実際に見学することをおすすめします。

たろちゃんちでは、見学だけでも受け付けています。また、家族だけでの見学も可能ですが、本人の自己決定を大切にしているため、できるだけ本人と一緒に見学することをすすめています。

見学では、居室や共用スペースを見るだけでなく、本人が安心して過ごせそうかという視点を持つことが大切です。

音や人の気配が気にならないか、一人になりたいときに落ち着ける場所があるか、生活のルールが本人に理解しやすいか、スタッフにはどのように相談できるのかなど、本人の特性に合わせて確認してみましょう。

そのうえで、現在の生活リズム、得意なこと、苦手なこと、こだわり、コミュニケーション方法、服薬、日中活動、ご家族が行っている支援などをスタッフへ伝えます。

必要に応じて体験宿泊を利用し、実際のホームで過ごしてから入居を考えることもできます。たろちゃんちでは現在、内覧見学・体験宿泊を受け付けています。

相談 → 見学 → 本人の希望や特性を確認 → 必要に応じて体験 → 必要な手続き・関係機関との調整 → 契約・利用開始

という流れで考えれば、「いきなり入居を決めなければならない」という心配はありません。

まず施設の雰囲気を実際に確認し、「本人に合った環境なのか」「どのような支援が必要なのか」を一緒に考えることから始めてください。

発達障がいがあっても、自分らしい暮らしへの一歩を

発達障がいのある本人と家族が将来のグループホーム生活を考える様子

発達障がいがあっても、大切なのは本人の得意・不得意を理解し、自分らしく安心して暮らせる方法を見つけることです。将来の生活に不安を抱えているご家族も、まずはたろちゃんちを見学し、本人に合った暮らしについて相談してみてください。