障がい者グループホームへの入居を考えたとき、ご家族から多く聞かれる不安の一つが「夜間」です。
「夜中に体調が悪くなったらどうするの?」「何か困ったことが起きたとき、スタッフに相談できる?」「親と離れて暮らした経験がないので心配」
日中の生活についてイメージできても、家族がいない夜の時間を考えると不安になるのは自然なことです。
そこで今回は、障がい者グループホームの夜間支援について、名古屋市周辺で運営する障がい者グループホーム たろちゃんちの支援体制も含めて解説します。
障がい者グループホームは夜間もスタッフがいる?まず確認したい夜間支援

障がい者グループホームを探すご家族にとって、夜間にスタッフの支援を受けられるかどうかは大切な確認事項です。
特に、これまでご家族と一緒に生活してきた方の場合、「夜中に目が覚めたら」「急に体調が悪くなったら」「不安になったときは誰に相談するのか」と心配になることがあります。
まず知っておきたいのは、すべての障がい者グループホームで、同じ夜間支援体制が取られているわけではないということです。
共同生活援助には、夜勤を行う夜間支援従事者を配置して夜間・深夜に必要な介護等を提供する体制や、宿直を配置して定時的な巡回や緊急時の支援を行う体制などが制度上設けられています。厚生労働省は、夜勤による夜間支援について、原則として午後10時から翌朝5時までを最低限含む時間帯に必要な支援を提供できる体制を示しています。
そのため、グループホームを選ぶときには「スタッフがいますか?」だけで判断するのではなく、夜間にどのような支援体制になっているのかまで確認することが重要です。
例えば、夜間のスタッフ配置、巡回方法、体調不良時の対応、緊急連絡の方法などです。
さらに大切なのは、ご本人の特性との相性です。
「夜になると不安が強くなる」「夜中にトイレへ行くとき心配がある」「体調変化を自分から伝えることが難しい」など、必要な支援は一人ひとり違います。
見学時には「夜間スタッフはいますか?」で終わらせず、**「うちの子の場合、夜にこういうことが起きたらどう対応しますか?」**と具体的に聞いてみることをおすすめします。
たろちゃんちの夜間支援|夜も安心して暮らせる環境を目指す

たろちゃんちは、障がいのある方が安心して生活しながら、その人らしい暮らしと自立を目指すための場所です。
その安心には、昼間だけでなく夜間の生活も含まれています。
たろちゃんちの公式サイトでは、職員体制として管理者1名、サービス管理責任者3名、世話人22名、生活支援員22名に加え、**夜間支援従事者22名(兼務)**が掲載されています。
例えば、平和が丘のホームは平日16時から翌朝9時までが利用時間となっており、土日祝日は24時間利用となっています。完全個室で、一つのホームは4〜5人程度という家庭的な生活環境です。
夜間支援で大切なのは、単に「人がいる」ということだけではありません。
夕食を終えて入浴し、自分の部屋で過ごし、眠りにつく。朝になれば起床し、身支度をして朝食を食べ、日中活動へ向かう。
その一連の暮らしの中で、ご本人が安心して過ごせることが重要です。
また、緊急時への備えも確認しておきたいポイントです。
体調の急変などが起きた場合には、その状況を確認し、必要に応じて適切な連絡や対応につなげることが求められます。たろちゃんちでは24時間看護師と連携できる体制を整えており、必要に応じて医療につなげられる環境づくりを行っています。
ただし、「24時間看護師連携」は「看護師がホーム内に24時間常駐している」という意味ではありません。ここは誤解のないように分けて考える必要があります。
ご本人の障がい特性や健康状態によって必要な支援は異なるため、見学・相談時に具体的な状況を伝え、夜間にどこまで対応できるかを事前に確認することが安心につながります。
夜間も「何でもしてあげる」のではない|たろちゃんちが考える自立支援

夜間にスタッフがいると聞くと、「困ったことはすべてスタッフがやってくれる」と思われるかもしれません。
しかし、たろちゃんちが目指しているのは、そのような生活ではありません。
たろちゃんちが大切にしているのは、「できないことをすべて代わりに行う」のではなく、「できることを増やすために支える」ことです。
これは夜の生活でも同じです。
例えば、入浴後に自分の衣類を片づける。歯を磨く。翌日に着る服を準備する。目覚ましをセットする。決めた時間を意識して就寝する。
一つひとつは小さなことに見えても、自分の生活を自分で整えていくための大切な経験です。
最初はスタッフからの声かけが必要だった方が、少しずつ自分から準備できるようになることもあります。
一方で、無理に一人でやらせることが自立ではありません。
夜になると不安が強くなる方には声をかける。困っていることをうまく言葉にできない方には様子を確認する。その人に必要な部分には支援を行います。
そして、「困ったときに助けを求められること」も自立の一つだと考えています。
家族と暮らしていると、本人が言葉にする前に家族が気づき、手を差し伸べていることがあります。しかし地域で生活していくためには、「困っています」「手伝ってください」「体調が悪いです」と周囲に伝える力も大切になります。
夜間スタッフの存在は、ご本人の代わりにすべてを行うためではなく、安心できる環境の中で、自分で暮らす経験を積み重ねるための支えでもあります。
たろちゃんちでは見学・相談を受け付けています。「夜間の生活が一番心配」というご家族も、現在の生活やご本人の特性をお聞かせください。
夜間の不安は見学で確認しよう|入居前に聞いてほしいこと

夜間支援についてホームページを読んでも、「実際にはどんな雰囲気なのだろう」と感じる方は多いでしょう。
だからこそ、入居を決める前に見学し、具体的に質問することが大切です。
特に確認してほしいのは、夜間のスタッフ体制、夜中に不安になった場合の相談方法、体調不良や緊急時の対応、服薬や睡眠について必要な支援が受けられるかといった点です。
そして、「一般的にはどうしていますか?」だけでなく、ご本人の実際の生活を伝えてください。
例えば「夜中に何度か目を覚ます」「眠れないと不安になって家族を呼ぶ」「自分から体調不良を伝えるのが苦手」などです。
具体的な情報があるほど、ご本人がたろちゃんちで生活した場合にどのような支援が考えられるかを相談しやすくなります。
見学では夜間支援だけでなく、居室、食事、入浴、共有スペース、スタッフとの距離感なども確認してください。
最終的に大切なのは、制度や設備だけではなく、ご本人自身が「ここなら安心して暮らせそう」と感じられることです。
施設の雰囲気を実際に確認したい、ご本人に合う夜間支援が可能か相談したい、将来の入居に向けて準備を始めたいという段階から、たろちゃんちへご相談ください。見学・体験利用についてもお問い合わせいただけます。
夜が心配だからこそ、実際の暮らしを見てみませんか?

「夜が心配」という気持ちは、将来の暮らしを考えているからこその不安です。ご家族だけで抱え込まず、まずは実際の生活環境を見てみてください。たろちゃんちで、ご本人らしい暮らしへの第一歩を一緒に考えてみませんか。